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熱帯の国Day13&14 雨季の気配&充実の教育回診

 

雨季の気配

タイもそろそろ雨季へと突入しそうな気配が漂い始めています。

先週までは連日40℃近くの気温のなかでの臨床実習でしたが、昨日は雨の影響もあり、幾分か涼しくなってきました。(とはいっても35℃は超えていますが。)

雨季に入るとデング熱も増えてくるようなので、デング熱の診断のポイントを勉強せねばと考え始めている今日このごろです。

 

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充実の教育回診

さて今週からは病棟も変わり、指導医クラスの教育に対する熱意に驚いています。その情熱がもっとも感じられたのが教育回診の時でした。

基本的に毎日午前中は学生のための教育回診が行われます。本日は、小児循環器科の医師による回診だったのですが、実際に学生が受け持っているケースを題材にして、幅広い議論とレクチャーが展開されます。

 

本日のケースは先天性心疾患についてだったのですが以下の様な項目について1時間半ほどディスカッションが行われました。

 

Vital signから見る心疾患。

・小児における心不全の症候について

・発症時期別に考えられる心疾患

・小児における先天性心疾患と後天性心疾患について

・なぜASDは成人発見が多いか(病態生理の観点から)

・小児心疾患におけるPhysical Examinationについて(聴診を中心に)

・心電図・胸部レントゲンからからの鑑別(ちなみに心エコーはAdvancedな検査と考えられるため、心エコーなしで診察できる能力が求められる。)

・手術の適応について

 

上に挙げた項目を見て頂ければお分かりの通り、将来設備が不十分な地方の病院で働くことを念頭に置いて、病歴聴取と身体診察のみで最低限度の医療が出来ることを意識して教育されています。こういった実践的なレクチャーを日々繰り返すことで、臨床推論能力は飛躍的に伸びると思われます。

 

そして、これらのレクチャーの大半は僕達、留学生に配慮して英語で行われました。タイの学生は非常に寛大かつ優秀なので、嫌な顔を見せずに英語でディスカッションをしてくれます。勿論、彼らの英語能力が日本の学生に比べて格段に高いというわけではないのですが、英語での業務に対してアレルギーのようなものを持っていないことは素晴らしいことだと思います。おそらく日本で同じことをすると、日本の学生は(たとえ英語がある程度話せたとしても)モジモジして発言しないでしょうし、指導医も面倒臭がることでしょう。

 

僕自身は最近の勉強不足のせいで、ディスカッションに時折ついていけないこともありましたが、毎日この教育回診に参加することで知識を伸ばしていきたいと思います。

 

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